圧倒的優しさとマイナスイオンを放つ名作。聴くタイプの睡眠導入剤「添い寝CD」
あらすじ
仕事で失敗して落ち込んだ主人公を、年下彼氏の涼くんが癒しまくる。
レビュー
涼くんが優しい
正直これに尽きる。初々しさが残る甘ったるい岡本ボイスで「よく頑張ったね」「たくさん甘えて...ね?よしよし...」などと吐息まじりに言われたら、たちどころに脳が溶けて安らかに眠ってしまう。しかも最初から最後までほぼ穏やかな声のトーンなので、本当に眠れる。ここがオアシス。
また、メンタルが弱っている時に主人公と自分を重ねると、甘やかしてくれる涼くんの優しさに涙を流すことがままある。
もう何回聴いただろうこのCDは...VHSだったら擦り切れているに違いない。
「ねぇ......い〜い...?」
序盤で寝ずにtrack4まで辿り着くと聴くことができる、岡本さんの技巧が光るセリフ。聴くたび「ナッ...アハ〜〜〜〜〜〜!!!」と脳内で叫んでしまう。
ベッドの上で密着する主人公と涼くん、80%吐息みたいな「ねぇ......い〜い...?」の囁き...キス音...布団の摩擦音...フェードアウト...そして何事もなかったかのようにセリフが始まる...という一連の流れにはスタンディングオベーションを禁じ得ない。
どちらかというと自己肯定感低めでおどおどした話し方の涼くんだからこそ、ここで現れる小悪魔的男子の一面が非常〜〜〜〜〜〜にえっちである。
わざとらしい甘さのないシナリオ
名シナリオライター、蒼井こんぶ氏は裏切らない。乙女向けシチュCDとして必要な量の甘さを含ませつつも、涼くんという男の性格を繊細に描いてくださる。
私はあまりにも甘さ提供マシンになってしまっているキャラには「な゛ん゛でだよ゛(CV藤原竜也)」と嘆いてしまうのだが、前述したように涼くんは素で小悪魔なのである。
例えば、米そのものが持つ優しい甘み、それが涼くんの甘みなのだ。
余談
いずれかのトラックにお腹の音がそのまま入ってしまっていたことを記憶しているが、どこだったか...